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冊子印刷の基礎知識

完全データとは

完全データとは、弊社にて修正の必要がない、印刷に適した形式のデータの事です。
お客様の環境(パソコン画面やプリンター出力)では問題なかったとしても、印刷専用の機械で印刷するには適さない、という場合もありますのでご注意ください。
ご入稿データは弊社にて印刷に適しているかどうかチェックしますが、不備・不具合を見つけた場合、お客様にてデータを修正→再度ご入稿いただいています。
(弊社での修正は原則として行いません。)

Office系ソフトで作成したデータについて

変換について

Office系ソフトで作成したデータをご入稿いただいた場合、弊社にて印刷用データに変換します。
弊社でのチェックに必要ですので、データ入稿の時にスクリーンショットを添付してください。
問題なく変換できたかご確認いただくため、PDFデータを作成してお送りします。
お客様の確認・了承後、印刷工程に進みます。

Office系ソフト使用時の注意点
「太字機能」で文字が読み難くなる場合があります

太字機能は、文字の周辺に線を追加して太く見せる機能です。
画数が多いなど、込み入った文字の場合は、潰れてしまい読み難くなってしまいます。
太字にしたい箇所は太字機能ではなく、元から太いタイプの書体を使うと綺麗に印刷できます。

書体が変わることがあります

使用されている書体が弊社の環境にない場合、弊社の環境にある書体に置き換わります。
特徴の少ない書体の場合はあまり目立ちませんが、特殊なデザイン書体ですと大きく印象が変わってしまいます。
特殊な書体を使いたい場合は、お問い合わせください。

色味が変わります

Office系ソフトは「RGB」で色を表現していますが、印刷するために「CMYK」に変換します。
(RGBとCMYKについては「RGBカラーとCMYKカラーについて」をご覧ください)
「RGB」のほうが「CMYK」よりも表現できる色数が多いので、変換時に色が変わってしまうことがあります。

冊子の部位について

1
本の一番上の端の部分。
2
本の一番下の端の部分。
3
本を束ねている部分。小口の反対側です。
4小口
本を開く側です。一般的に「背」の反対側を指します。
5ツメ(インデックス)
小口見出しです。検索性を高めることができます。
6ノド
本を綴じてある部分。製本するとノドの周辺は読みにくくなりますので適度な余白が必要です。
7
ページの上部や下部などに表示する、章タイトルや見出しなど。
8写真
印刷に適した解像度が必要です。
詳しくは「解像度について」をご覧ください。
9キャプション
写真や挿絵の下に記入する説明文です。
10見出し
記事の内容をわかりやすく表した表題。
11本文
本の主たる内容。
12脚注
ページの下部、本文の枠外に記載される短文。用語など、本文を補足するために記載されます。
13脚注記号
脚注と本文を関連づけるための記号。
14版面
本文組が入るスペース。柱、ノンブルは含みません。
15ノンブル
ページ数を表す数字です。
ノンブルは読み手にとっても便利ですが、印刷工程でも重要な目印になります。

冊子のサイズについて

名称 サイズ 一般的な用途
B6判 128×182mm 単行本など
A5判 148×210mm 学術書・月刊文芸誌など
B5判 182×257mm 週刊誌・会報・研究誌など
A4判 210×297mm 美術書や写真集など

表紙の呼び方について


一般的に、右綴じは縦組み、左綴じは横組みです。お客様のご要望でいずれにも対応いたします。

RGBカラーとCMYKカラーについて

RGBとは

光の三原色の頭文字です。
R:Red(赤)
G:Green(緑)
B:Blue(青)
この3色の掛け合わせで色を表現することを加法混色と言います。
全てが合わさると「白」になります。
テレビやパソコンのモニタ、デジタルカメラなどは、光の三原色を使って色を表現しています。

CMYKとは

色の三原色の頭文字に、Key plate=キープレート(≒黒、墨)を足したものです。
C:Cyan(シアン)
M:Magenta(マゼンタ)
Y:Yellow(イエロー)
この3色の掛け合わせで色を表現することを減法混色と言います。
オフセット印刷では、インクの色を薄めて使うことはできません。代わりに濃淡を「点」で表します。点の大きさと密度、さらに他の色との重なりで、様々な色を表現しています。

理論的には色の三原色で「黒」も表現できるはずなのですが、インクの混色で綺麗な黒を表現するのは技術的に難しく、印刷的にも不都合があるため(使用するインクの量が増える→高コスト、乾き難くなる→高速印刷できない)、黒の版を加えることで補っています。

RGBカラーとCMYKカラーの違い

上記のように色を表現する原理が全く違うため、RGBで表現できる色表現領域とCMYKで表現できる色表現領域には差があり、RGBの方が多くの色を表現できます。
実際の印刷物にどう影響するかというと、RGB制作したものをCMYKに変換すると色がくすみます。
特に、RGBでの「鮮やかな緑」や「鮮やかな水色」は変換時に大きく色が変わってしまいます。
Adobe系など、デザイン用のアプリケーションでは「RGBモード」「CMYKモード」を選べることが多いです。
後になって変換しなくて済むよう、印刷物の制作では最初から「CMYKモード」を選ぶようにしましょう。

解像度について

解像度とは、画像がどのくらいの密度のデータで表現されているかを表す値です。
数値が大きいほど情報量が増え、細部まで表現できるようになります。

解像度の単位
dpi

「dots per inch(ドット・パー・インチ)」の略。
1インチ(2.54センチメートル)あたりに、いくつドットを描くか、ということを表します。
プリンターや印刷機など、出力用の単位です。
プリンターや印刷機からの出力では、色を表現するためにインクを使うのですが、色を薄めたり、混ぜたりすることはできません。
インクを細かい点(ドット)にして規則正しく並べ、点の大きさで色の濃淡を表しています。そのため、点と点の間には隙間ができます。
このとき一つ一つの点を細かくし、多くの点を並べるようにすると、画像の精細さが向上します。

ppi

「pixels per inch(ピクセル・パー・インチ)の略。
1インチ(2.54センチメートル)あたりに、いくつの画素を当てるか、ということを表します。
画像データを取り扱う時の単位です。

適切な解像度

解像度を大きくすればするほど良いというわけではありません。
必要な解像度は用途によっておおむね決まっていて、それ以上解像度を上げても、データのサイズが大きくなるばかりで効果がありません。

※下記は実寸の場合の解像度です。例えば、版下データを作成する際に拡大して貼り付けると実際の解像度は下がります。

用途 適切な解像度
パソコンのモニタ 70-90ppi
印刷用データ フルカラー(4色刷) 350ppi
印刷用データ 1色刷(グレー画像) 600ppi
印刷用データ 1色刷(二値画像) 1200ppi
オフセット印刷機 2400dpi(印刷機器により異なります)
オンデマンドプリンター 1200dip(印刷機器により異なります)
低解像度画像と高解像度画像の比較(イメージ)

モアレについて

日本語では「干渉縞」といいます。
規則正しい模様(パターン)を重ね合わせた時に、それぞれの模様の周期のズレによって発生する縞模様のことをいいます。
オフセット印刷は、インクの点を重ね合わせることで色を表現しています。この網点が重なることでも、モアレが発生する場合があります。
モアレが発生しやすい条件は避けるべきですが、実際に印刷してみなければモアレが発生するかどうかは分かりません。

モアレが発生しやすい条件
写真に細かい模様が写っている

写っている人の服や壁に細かい模様がある場合、モアレが発生しやすくなります。

印刷物をスキャニングしたデータを使っている

印刷物は細かい点で表現されています。それをさらに点に変換して版にするため、モアレが発生しやすくなります。

トーンを使っている

グレーにトーンを重ねたり、違う線数のトーン同士を重ねたりすると、モアレが発生しやすくなります。

塗り足しについて

印刷用のデータを作るとき「塗り足し」が必要な場合がありますが、なぜ必要なのか、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。
そこで、家庭用のプリンターと業務用の印刷機を比較して説明します。

家庭用のプリンター

完成品のサイズの紙に、一枚一つずつプリントします。
完成品の四辺に数ミリの余白がつくか、フチなし印刷の場合では四辺が紙の外に見切れてしまいます。

業務用の印刷機(図は平版の場合)

大きなサイズの紙にいくつも版下を配置して印刷したあと、所定のサイズに切り分けて完成します。
この「切り分ける」ときに塗り足しが重要な役目を果たします。
塗り足しが無い場合、切り分けるときにほんの少しでも位置がズレると、印刷されていない白い部分が紙に現れてしまいます。これを防ぐため「塗り足し」を設けています。

中綴じ冊子印刷での注意

内側のページの断裁量

下図のように、内側のページほど小口側の切れる量が多くなります。
本が厚いほど内側と外側の差が大きくなりますのでご注意ください。

センター部分のデザイン

製本時に多少のズレが発生します。
見開きのセンター部分にまたがるデザインは避けてください。

ページ数は4の倍数

中綴じの場合、4ページ分を1枚の紙に配置して、真ん中を針金で綴じて本にします。
ページ数は必ず4の倍数にしてください。
4の倍数でないと綴じられません。